夏休みの宿題の中でも、高学年(5・6年生)の読書感想文は本選びが特にむずかしいものですよね。
- 「もう絵本は卒業したけど、長すぎる本は読み切れない」
- 「課題図書って難しそう…」
- 「感想文を深く書けるようなテーマの本を選びたい」
高学年になると、ただ読みやすいだけではなく、自分の考えや価値観と向き合える作品が求められます。
そこで今回は、小学校5・6年生におすすめの読書感想文向けの本7選をご紹介します。
短時間で読めて深いテーマの絵本から、感動の児童文学まで、「感想が書きやすい」「心に残る」と評判の作品ばかり。
各作品のあらすじ・対象年齢・感想文に向いている理由もあわせてご紹介するので、お子さまにぴったりの1冊が必ず見つかるはずです。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
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高学年の読書感想文に向いている本の選び方|4つのポイント

高学年向けの本を選ぶときは、低学年・中学年とは違うポイントがあります。
ここでは、「感想文が書きやすい」「考える力が育つ」そんな本を選ぶための4つのポイントをご紹介します。
1. 自分の価値観と向き合えるテーマがある
高学年は、自分自身のことや社会のことを少しずつ深く考え始める時期です。
「生きる意味」「友情」「家族愛」「命の大切さ」など、自分の心と対話できるテーマの作品を選ぶと、感想文に深みが出ます。
2. 主人公の年齢が近いor共感しやすい
主人公がお子さまと同年代だったり、似た境遇だったりする作品は、感情移入がしやすく、自分の体験と重ねて書けます。
「自分だったらどうするか」を自然に考えられる作品が理想的です。
3. 文字数(原稿用紙3枚)に見合うボリューム
高学年の読書感想文は、原稿用紙3枚(1,200字程度)が目安です。
あまりに短すぎる本だと書く材料が足りず、長すぎる本は読み切れずに挫折します。
100〜250ページ前後の児童書、または深いテーマの絵本がちょうど良いボリュームです。
4. 自分の体験や意見を書きやすい
「主人公はこうだった→自分だったらどうか」と書きやすい作品は、感想文に独自性が生まれます。
逆に、ファンタジー要素が強すぎる作品は感想文には向かない場合も。現実とリンクできる要素がある本を選ぶと良いでしょう。
読書感想文におすすめの本7選【高学年・最新版】

ここからは、小学5・6年生に特におすすめしたい本7冊をジャンル別にご紹介します。
短時間で読める!深いテーマの絵本2選
「長い本を読み切れるか心配…」「短時間で書ける本がいい」というお子さまには、短くても深いテーマを持つ絵本がおすすめです。
① 100万回生きたねこ|小学5・6年生におすすめ
- 対象年齢:小学校高学年〜大人
- 著者:佐野洋子
- 出版社:講談社
- 参考価格:1,540円(税込)
▶内容: 100万回も死んで、100万回も生き返ってきた1匹のねこの物語。さまざまな飼い主のもとで生きてきたねこは、最後にたどりついた愛と「本当の悲しみ」を知ることで、深い変化を遂げます。短いお話の中に、愛・命・生きる意味といった重いテーマが込められた、世代を超えて愛される名作です。
▶「100万回生きたねこ」が高学年の感想文に向いている理由:
・短時間で読み切れる(約20分)
・「愛とは何か」「生きるとは何か」を自分の言葉で考えられる
・解釈が読み手によって異なるため、自分独自の感想を書ける
② おおきな木|小学5・6年生におすすめ
- 対象年齢:小学校中学年〜大人
- 著者:シェル・シルヴァスタイン(訳:村上春樹/ほんだきんいちろう)
- 出版社:あすなろ書房
- 参考価格:1,320円(税込)
▶内容: りんごの木と少年の、長い時間をかけた友情と「与える愛」を描いた絵本です。少年が成長して大人になっても、おじいさんになっても、木はずっと彼に何かを与え続けます。無償の愛・親子愛・人生の意味を考えさせられる、シンプルだけれど奥深い物語です。
▶「おおきな木」が高学年の感想文に向いている理由:
・親や祖父母との関係を考えるきっかけになる
・「与えること」「もらうこと」について深く考えられる
・大人になっても読み返したくなる名作
心が動く!定番の児童文学3選
少し長めの物語に挑戦したい高学年には、ストーリー性が豊かで、感情移入しやすい児童文学がおすすめです。
③ シャーロットのおくりもの|小学5・6年生におすすめ
- 対象年齢:小学中学年〜高学年
- 著者:E.B.ホワイト(訳:さくまゆみこ)
- 出版社:あすなろ書房
- 参考価格:1,650円(税込)
▶内容: 子ぶたのウィルバーと、農場のクモ・シャーロットの心温まる友情の物語。命を狙われたウィルバーを救うため、シャーロットは小さな体で大きな奇跡を起こします。友情・命の大切さ・別れと希望を描いた名作です。
▶「シャーロットのおくりもの」が高学年の感想文に向いている理由:
・友情と命のテーマが深く描かれている
・主人公だけでなく脇役の心の動きにも注目できる
・ラストの余韻が長く残り、感想を書きやすい
④ 二分間の冒険|小学5・6年生におすすめ
- 対象年齢:小学高学年〜中学生
- 著者:岡田淳
- 出版社:偕成社
- 参考価格:1,540円(税込)
▶内容: 小学校6年生の悟が、ふしぎな黒ねこに導かれて入り込んだ「二分間の冒険」。竜と戦うため仲間と協力する悟は、現実とは違う時間軸の中で、勇気と決断の意味を学んでいきます。冒険・勇気・決断・自分の意志を描いた、岡田淳の代表作です。
▶「二分間の冒険」が高学年の感想文に向いている理由:
・主人公が小6で同年代に共感しやすい
・ファンタジーだが「自分の意志で決めること」というリアルなテーマ
・課題図書としても採用されてきた定番作品
⑤ カラフル|小学5・6年生におすすめ
- 対象年齢:小学高学年〜中学生
- 著者:森絵都
- 出版社:文藝春秋(文春文庫)/理論社(児童書版)
- 参考価格:880円(税込・文庫版)
▶内容: 死んでしまった「ぼく」の魂が、自殺した中学生・小林真の体に「再挑戦」のチャンスを得て生き直す物語。家族・学校・恋愛・友人関係…さまざまな問題を抱える真の人生を生きるうちに、「ぼく」は世界が「カラフル」であることに気づいていきます。自己肯定感・家族・生きる意味をテーマにした、現代の名作です。
▶「カラフル」が高学年の感想文に向いている理由:
・家族や友人関係への悩みに共感しやすい
・「世界の見え方」が変わる体験を描いている
・高学年〜中学生に向けた人気作で読みやすい文体
※やや重いテーマも含まれるため、お子さまの年齢・性格に合わせてご検討ください。
もっと挑戦したい人に!感動の名作2選
「もうちょっと深い本に挑戦してみたい」という高学年には、少し読みごたえのある名作がおすすめです。
⑥ 君たちはどう生きるか|小学5・6年生におすすめ
- 対象年齢:小学高学年〜大人
- 著者:吉野源三郎
- 出版社:岩波文庫/マガジンハウス(漫画版)
- 参考価格:1,540円(税込・漫画版)
▶内容: 中学生のコペル君と、おじさんとの交流を通して、「人としてどう生きるか」「世界の中で自分はどんな存在か」を問いかける名著です。1937年に出版されてから今もなお読み継がれ、宮崎駿監督の同名映画でも話題になりました。生き方・社会との関わり・自分の信念を考えられる一冊です。
▶「君たちはどう生きるか」が高学年の感想文に向いている理由:
・哲学的だが、エピソードはわかりやすい
・漫画版なら高学年でも読みやすい
・「自分はどう生きたいか」を真剣に考えるきっかけになる
⑦ 西の魔女が死んだ|小学5・6年生におすすめ
- 対象年齢:小学高学年〜大人
- 著者:梨木香歩
- 出版社:新潮社(新潮文庫)
- 参考価格:539円(税込・文庫版)
▶内容: 中学進学を前に学校に行けなくなった少女・まいが、田舎で暮らす「魔女」のおばあちゃんのもとで過ごすひと月の物語。自然の中で、おばあちゃんから「魔女修行」を受けながら、まいは自分の気もちと向き合っていきます。自分らしさ・家族・別れを描いた、心に深く残る名作です。
▶「西の魔女が死んだ」が高学年の感想文に向いている理由:
・主人公の年齢が近く、悩みに共感しやすい
・おばあちゃんとの関係を自分と重ねて書ける
・物語のラストが余韻深く、感想を書く材料が豊富
高学年の読書感想文がうまく書ける!4つのコツ

低学年・中学年とは違い、高学年の読書感想文は「考えの深さ」「自分の意見」が評価される傾向にあります。
次の4つのコツを意識すると、ぐっと完成度が上がります。
1. 「あらすじ」より「考えたこと」を書く
低学年では「あらすじ+感想」でしたが、高学年では自分の考えや意見が中心です。
あらすじは1〜2段落にとどめ、「自分はこう感じた」「こんなことを考えた」を厚く書きましょう。
2. 自分の体験や知っていることと結びつける
主人公の体験を、自分の生活・経験・社会のニュースなどと結びつけて書くと、感想文に独自性が生まれます。
「これは自分の○○のときと似ている」「世の中の○○の問題ともつながっている」など、視点を広げましょう。
3. 結論で「これからどうしたいか」を書く
「この本を読んで、自分はこれからこうしたい」「こういう人になりたい」と、未来への決意を書くことで、感想文に力強さが出ます。
先生や審査員の心にも残りやすくなります。
4. 構成は「序論・本論・結論」を意識する
高学年では、論理的な文章構成も評価されます。
- 【序論】どうしてこの本を選んだのか/最初の印象
- 【本論】印象に残った場面・自分の体験・考えたこと
- 【結論】読んで変わったこと・これからの自分
この3部構成を意識するだけで、まとまりのある感想文になります。
高学年の読書感想文に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 高学年の読書感想文は何文字くらい書けばいいですか?
全国コンクール(青少年読書感想文全国コンクール)の規定では、高学年は本文1,200字以内(原稿用紙3枚以内)が目安です。
学校独自の課題の場合は、担任の先生から指示があると思うのでそちらに従いましょう。
Q2. 絵本でも高学年の読書感想文として認められますか?
学校や課題の指定にもよりますが、多くの場合は絵本でも認められます。
ただし、高学年では「文字数を埋めにくい」「内容が浅いと評価されにくい」という側面もあります。
『100万回生きたねこ』『大きな木』のように深いテーマを持つ絵本を選ぶと、感想文にしっかりとボリュームが出せます。
Q3. 高学年は児童書と物語、どちらを選ぶべき?
お子さまの読書スピードと興味に合わせるのがベストです。
- 短時間で書きたい → 深いテーマの絵本
- じっくり物語を楽しみたい → 児童文学(100〜250ページ程度)
- もっと挑戦したい → 少し長めの名作
無理のないボリュームの本を選ぶことが、感想文を完成させる最大のコツです。
Q4. 親はどこまで手伝っていいですか?
高学年では「自立」も大切な学習目標です。低学年・中学年と違い、親は基本的に「聞き役」に徹するのがおすすめ。
- OK:本を一緒に読む、感想を聞いてあげる、誤字脱字のチェック
- NG:文章を代わりに書く、構成を完全に作ってあげる
「どこが心に残った?」「自分だったらどうする?」と質問するだけで、お子さま自身の考えを引き出せます。
まとめ|高学年の読書感想文は「自分の考え」がカギ
高学年の読書感想文は、自分の考えや価値観をどう表現するかが最大のポイントです。
今回ご紹介した7冊は、いずれも心を動かし、深く考えさせてくれる名作ばかり。
迷ったときは、以下を目安に選んでみてください。
- 短時間で書きたい → ①100万回生きたねこ / ②おおきな木
- 友情・成長を書きたい → ③シャーロットのおくりもの / ④二分間の冒険
- 自分自身と向き合いたい → ⑤カラフル / ⑥君たちはどう生きるか / ⑦西の魔女が死んだ
ぜひ、お子さまにぴったりの1冊を見つけて、心に残る読書感想文を完成させてくださいね。
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