2025年9月29日から放送されるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』が大きな注目を集めています。
怪談『耳なし芳一』などで知られる明治時代の作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻、小泉セツをモデルにしたオリジナルストーリー。
怪談を愛する夫婦の心温まる物語が描かれます。
ヒロインは、応募者数2,892人のオーディションを勝ち抜いた若手女優の髙石あかりさん。
この記事では、『ばけばけ』の放送開始日やあらすじ、キャスト、そしてモデルとなった小泉セツの生涯まで、知っておきたい情報を徹底解説します。
2025年後期朝ドラ『ばけばけ』放送開始はいつから?基本情報をチェック!

2025年後期の朝ドラ『ばけばけ』について知っておきたい基本情報をまとめました。
まずは基本情報をしっかり押さえて、来たる放送に備えましょう。
- 2025年9月29日から放送開始の詳細スケジュール
- NHK総合での放送時間と再放送枠
- 第113作目となる朝ドラの位置づけ
まずは気になる放送日程から確認していきましょう。
2025年9月29日(月)から放送開始!詳細スケジュール
朝ドラ『ばけばけ』は2025年9月29日(月)から放送がスタートします。
前作『あんぱん』が9月26日(金)に最終回を迎えた後、翌週から放送される予定です。
放送期間は2025年9月29日から2026年3月までの約6ヶ月間を予定しており、全130回程度の構成になる見込みです。
『ばけばけ』の放送時間と各種放送枠
朝ドラ『ばけばけ』の放送時間は、従来の朝ドラと同様の時間帯で放送される予定です。
本放送は月曜日から土曜日の朝8時00分から8時15分で、土曜日は1週間の振り返りを放送する形式となる見込みです。
再放送や他チャンネルでの放送スケジュールは以下の通りです。(予定)
放送局 | 放送時間 | 放送日 |
---|---|---|
NHK総合(本放送) | 8:00-8:15 | 月〜土 |
NHK総合(再放送) | 12:45-13:00 | 月〜金 |
NHK BS | 7:30-7:45 | 月〜金 |
NHK BSプレミアム4K | 7:30-7:45 | 月〜金 |
見逃し配信はNHKプラスでも視聴可能です。
『ばけばけ』は朝ドラの第113作目となる作品
『ばけばけ』はNHK連続テレビ小説として第113作目の作品です。
これまでの朝ドラの歴史を振り返ると、国際結婚をテーマにした作品は『マッサン』(2014年)以来です。
『ばけばけ』の注目ポイントは、以下の通りです。
- 明治時代の国際結婚という珍しい題材
- 怪談文学という独特な文化的背景
- 島根県松江市から始まる地方発信のストーリー
- 実在の人物をモデルにしたオリジナル脚本
朝ドラとしては久しぶりの歴史もの×国際結婚という組み合わせで、視聴者の期待も高まっています。
注目のキャストは誰?ヒロイン役や夫・小泉八雲役など豪華キャスト陣を紹介

『ばけばけ』を彩る魅力的なキャスト陣をご紹介します。
応募者数2,892人のオーディションを勝ち抜いた高石あかりさんを筆頭に、実力派俳優たちが集結しています。
注目のキャスト情報は、以下の通りです。
- ヒロイン・高石あかりのプロフィールと魅力
- 小泉八雲役など主要キャストの顔ぶれ
- 脇を固める実力派俳優たちの役どころ
まずはヒロインの高石あかりさんから詳しく見ていきましょう。
『ばけばけ』ヒロイン・松野トキ役は髙石あかりさんに決定!
2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロイン・松野トキ役に、若手女優の髙石あかりさんが抜擢されました。
髙石さんは、2002年12月19日生まれの22歳、宮崎県出身です。
応募者数2,892人の中から見事オーディションを勝ち抜きました。
実は、朝ドラのオーディションに挑むのは今回で3度目。
「小さい頃からの夢だった」という念願のヒロインの座をつかんだ彼女の演技に、期待が高まっています。
最終オーディションで満場一致の決定だったという髙石さん。
その魅力は、自然体な演技と透明感のある存在感にあります。
髙石さんのこれまでの主な出演作品と実績は、以下の通りです。
- 映画『ベイビーわるきゅーれ』(2021年)主演
- NHK夜ドラ『わたしの一番最悪なともだち』(2023年)出演
- 舞台『チェーホフの桜の園』などの演劇作品
その他にも、数々のCMや写真集で活躍しています。
怪談を愛する芯の強いヒロイン・トキを、髙石さんがどのように演じてくれるのか、放送開始が待ち遠しいですね。
『ばけばけ』外国人夫・ヘブン役はトミー・バストウ!SHOGUN将軍にも出演
ヒロイン・トキの夫となるヘブン役(モデル:小泉八雲)に、イギリス出身の俳優、トミー・バストウさんが決定しました。
トミーさんは、世界的な大ヒットドラマ『SHOGUN 将軍』でマルティン・アルヴィト司祭を演じ、国際的に注目を集める実力派俳優です。
今回、夫役のオーディションには国内外から1,767人もの応募があり、見事その大役を掴みました。
これは、朝ドラ史上初の外国人キャストを起用した『マッサン』の際の応募者数を3倍も上回る人数でした。
モデルとなった小泉八雲は、ギリシャ生まれのアイルランド人であり、片目を失明するなど複雑な背景を持つ人物です。
国際的な経験と確かな演技力を持つトミーさんが、異国の地で生きる苦悩やヒロインへの愛をどのように表現するのか、大きな見どころの一つとなるでしょう。
『ばけばけ』は脇を固める豪華キャスト陣も豪華!
ヒロインと夫役だけでなく、脇を固めるキャスト陣も超豪華なメンバーが発表されています!
物語の世界に深みを与えてくれることが期待される実力派俳優が勢揃いです。
【発表済み主要キャスト一覧】
役名 | 俳優名 | 役柄 |
---|---|---|
松野トキ | 髙石あかり | ヒロイン |
レフカダ・ヘブン | トミー・バストウ | トキの夫 |
松野司之介 | 岡部たかし | トキの父 |
松野フミ | 池脇千鶴 | トキの母 |
雨清水傳 | 堤真一 | トキの親戚 |
雨清水タエ | 北川景子 | 傳の妻 |
錦織友一 | 吉沢亮 | トキのお見合い相手 |
雨清水三之丞 | 板垣李光人 | 雨清水家の三男 |
『虎に翼』でヒロインの父を演じた岡部たかしさんが、今作でも父親役で出演。
『なつぞら』以来の朝ドラ出演となる吉沢亮さんや、朝ドラ初出演の北川景子さんなど、ビッグネームが名を連ねています。
『マッサン』以来11年ぶりの朝ドラとなる堤真一さんの出演も大きな話題です。
『ばけばけ』のあらすじや意味は?怪談話だけじゃない夫婦の物語をオリジナルストーリーで描く

『ばけばけ』のストーリーは、明治時代の激動期を背景に描かれる感動の物語となることが期待されます。
怪談を愛する夫婦の絆と、西洋化が進む日本で埋もれがちな人々の物語に光を当てた内容となるようです。
それぞれの要素を詳しく見ていきましょう。
明治時代の島根・松江から始まる夫婦の愛の物語
『ばけばけ』の物語は、明治時代の島根・松江から始まります。
主人公の松野トキは、怪談話が大好きなちょっと変わった女の子。
彼女の家はもともと上級士族でしたが、武士の時代が終わり、父の事業失敗もあって極貧生活を強いられます。
世の中が急速に変化していく中で、時代に取り残された人々に囲まれて育ったトキは、生きにくい世の中をうらめしく思っていました。
そんな彼女のもとに舞い込んできたのが、松江に新しくやってきた外国人英語教師の住み込み女中という仕事でした。
その外国人教師こそが、のちに夫となるレフカダ・ヘブン(モデル:ラフカディオ・ハーン)です。
言葉や文化の違いに戸惑いながらも、「怪談話が好き」という共通点から二人は次第に心を通わせていきます。
急速に西洋化が進む日本で埋もれていく人々の心に光をあて、その物語を世界に語り紡いだ夫婦の愛の物語が、フィクションとして描かれます。
ただ怖いだけじゃない、心温まるストーリーに期待大です!
原作はなし!脚本家・ふじきみつ彦が描くオリジナルストーリー
『ばけばけ』には特定の原作はなく、脚本家・ふじきみつ彦さんによるオリジナルストーリーです。
ふじきみつ彦さんは、NHKの夜ドラ『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』で第30回橋田賞を受賞した実力派の脚本家です。
何気ない日常の中にあるユーモアや人の温かさを描くのが得意とされています。
ふじきさんは『ばけばけ』について、「光でも影でもない部分に光を当てる朝ドラを」とコメントしており、歴史上の偉人としてではなく、ごく普通の人々のささやかな幸せや優しさを丁寧に描かれることが期待されます。
【ふじきみつ彦さんの主な脚本作品】
作品名 | 放送年 | 放送局 |
---|---|---|
阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし | 2021年 | NHK |
一橋桐子の犯罪日記 | 2022年 | NHK |
褒めるひと 褒められるひと | 2023年 | NHK |
みいつけた! | 2009年〜 | NHK Eテレ |
これまでの朝ドラとは一味違った物語になりそうで、今からワクワクが止まりません!
『ばけばけ』ヒロイン・松野トキのモデル小泉セツってどんな人?

『ばけばけ』のヒロイン・松野トキのモデルとなった小泉セツ。
彼女がいなければ、あの有名な『怪談』は生まれなかったかもしれない、と言われるほど重要な人物です。
一体どのような生涯を送り、その魅力はどこにあるのでしょうか。
- 小泉セツ(旧姓:稲垣セツ)の壮絶な生い立ち
- ラフカディオ・ハーンとの13年8ヶ月の結婚生活
- 夫を支えた再話の天才!『怪談』誕生の知られざる秘話
彼女の驚くべき人生をのぞいてみましょう。
小泉セツ(旧姓:稲垣セツ)の壮絶な生い立ち
小泉セツは1868年(慶応4年)2月4日、松江藩の上級武士の家に生まれました。
父方も母方も名家でしたが、明治維新の煽りを受けて家は没落し、極貧生活を余儀なくされます。
実家も養子先も困窮し、一度は結婚するものの、家の負債が原因で1年も経たずに夫に出奔されるなど、20代前半にしてかなりの苦労を経験しています。
セツの生い立ちの簡単なまとめは、以下の通りです。
- 没落士族という厳しい社会情勢
- 養女に出されるほどの家計の困窮
- 幼少期から物語好きだった性格
- 教養ある家庭で育った文化的素養
この時代背景は、朝ドラ『ばけばけ』でも重要な設定として活かされています。
小泉セツと小泉八雲、二人の出会いと結婚生活
1891年2月、23歳のセツは、松江に赴任してきた英語教師、ラフカディオ・ハーン(のちの小泉八雲)の住み込み女中として働き始めました。
病気で寝込んだハーンの身の回りを献身的に世話するセツに、ハーンは次第に惹かれていきます。
そして同年8月、二人は夫婦となりました。
身分や国境を越えた二人の結婚生活は、数々の場所で営まれました。
- 転居を繰り返した生活:松江、熊本、神戸、そして東京へと移り住みました。
- 家庭:三男一女に恵まれ、賑やかな家庭を築きました。
- 独特なコミュニケーション:「ヘルン言葉」と呼ばれる、二人だけの独特な言葉で深く心を通わせました。
- 共同での文学創作:セツが語る日本の怪談や文化を、ハーンが執筆する上で重要な協力者となりました。
ハーンが1904年に54歳で急逝するまで、愛情に満ちた結婚生活を送りました。
まさにドラマのような物語ですが、こうした二人の出会いや結婚生活は、史実に基づいています。
逆境に負けず、家族のために尽くすセツの芯の強さが、ハーンの心を惹きつけたのかもしれませんね。
夫の文学を支えた小泉セツの「語り部」としての才能
小泉セツは、夫である小泉八雲の単なる妻ではなく、その文学作品の共同創作者でした。
幼い頃から物語好きだった彼女は、八雲の文学創作において欠かせない「語り部」としての役割を果たしました。
特に、代表作『怪談』は、セツの協力なくしては生まれなかった作品です。
「耳なし芳一」や「雪女」など、広く知られている物語は、セツが八雲に語り聞かせた日本の昔話がもとになっています。
日本語に不慣れな八雲のために、セツは故郷の出雲に伝わる話を情景豊かに語り聞かせ、八雲はそれを書き留めて名作を完成させました。
八雲は、セツに「この本、みなあなたのおかげで生まれましたの本です。世界で一番良きママさん」と感謝を伝えていました。
彼女こそが、八雲を世界的な文豪へと「化けさせた」最高のパートナーだったのです。
まとめ:2025年後期朝ドラ『ばけばけ』放送開始が待ちきれない!
2025年後期朝ドラ『ばけばけ』がいつからなのか、あらすじや人物について、ご紹介しました。
9月29日からの放送開始が待ち遠しいですね。
- 2025年9月29日から放送開始予定(約6ヶ月間)
- 小泉八雲の妻・小泉セツをモデルにしたオリジナルストーリー
- 髙石あかりさんが2,892人のオーディションを勝ち抜きヒロインに抜擢
- 明治時代の国際結婚と怪談文学という独特なテーマ
主な舞台となる島根県松江市の観光情報もチェックして、ドラマの舞台となった地を訪れてみるのもおすすめです。